【重要】(2023/08/15追記)
この記事の情報は古く、かつ、修正の予定がありません。予めご了承ください。
2022年2月以前の記事に関する詳細は
こちらをご覧ください。
背景
ゲーム『刀剣乱舞』には、「機動」というパラメータがあります。
敵味方の行動順に関わり、原則として、機動が高い者から攻撃を行います※1。
別のゲームで例えるなら、ポケモンの「すばやさ」のようなものです。
部隊編成画面や錬結画面から、その値を確認することができます。
(以下、このプレイヤーが目視で確認できる機動の値を、単に「機動値」と呼ぶことにします。)
ただし、実際には機動値に加え、刀剣男士のレベルも考慮する必要があります。
というのも、戦場での実際の行動順は、この機動値に対して、レベル補正(や、疲労度・陣形などの係数)をかけた値の高さで決まる、とされるためです※2。
(以下、補正をかけた後の機動の値を、「機動実効値」と呼ぶことにします。)
このレベル補正の影響はかなり大きく、戦場や陣形などにもよりますが、
例えば「Lv1, 機動100」「Lv49, 機動35」「Lv99, 機動21」の機動実行値がほぼ同じになります。
しかし、機動実効値は、プレイヤーは画面で直接確認することができません。
私は普段、部隊内である程度レベル差のある部隊を出陣させる際、
ざっくり「レベル+機動値の値が高い順に動く」と判断していた(実際、これで意外と精度良く判断できていた)のですが、
「恐らくこうであろう」と言われている計算式が存在することを知ったので、実効機動値を計算してみました。
機動実効値の計算
前述の、「恐らくこうであろう」と言われている機動実効値の計算式は、以下のものです。
- マップ補正():0.02(検非違使戦を除く7面/8面), 0.04(その他)
- 疲労度補正():1.0(通常時), 1.2(桜付き), 0.7-0.8(橙疲労), 0.5-0.6(赤疲労)
- 陣形補正():1.2(逆行陣), 1.1(雁行陣), 1.0(横隊陣/魚鱗陣), 0.9(方陣/鶴翼陣)
(引用元:
戦闘について - 刀剣乱舞ONLINE(とうらぶ)wiki)
これをExcelで計算してみます。Excelでの計算式は次のようになります。
それで、以下の条件で実際に計算したものが、以下の表となります。Excelって便利ですね。
- レベル:1-99
- 機動値:10-173
- マップ補正():0.04
- 疲労度補正():1.2(桜付き)
- 陣形補正():1.0
(備考:無印石切丸(錬結なし、装備なし、乱舞Lv5以下)の機動値が最小値10、
極博多藤四郎(錬結完了、特上軽歩兵2+(望月/小雲雀)、乱舞Lv6)の機動値が最大値173をとる。)
いずれも、横軸がレベル変化、縦軸が機動値変化で、mod10で色付けしてあります。
(縦横斜めの隣接セルの差の最大値が9のため、このような色付けを施しております。隣接セルが同色の場合、機動実効値が同値であると見て差し支えありません)
2枚目は、1枚目のデータに少し書き加えたものとなっています。2枚目を用いて、少し補足します。
2本の赤線で囲まれた部分は、(レベル+機動値)が一定の場合、だいたい、機動実効値が同値となります。
非常に大雑把に見ると、
特の多くの刀剣や極脇差/打刀/太刀が取りうる、機動値50-80ではレベル30-50程度、
速めの極脇差/打刀/太刀が取りうる、機動値90-110ではレベル70-90程度
が、この領域に該当します。
この領域では、今まで私がなんとなくやっていた、「レベル+機動値の値が高い順に動く」で行動順をざっくり判断できます。
1本目の赤線より上の区間では、(レベル+機動値)が同じ場合、
機動値が高いほうが機動実効値が高くなります。
機動値の低い刀剣や、高レベルである程度機動値のある刀剣が、この領域に当てはまります。
特に修行前の大太刀は、レベルによらず、多くの場合機動実効値がこの領域に存在します。
この領域では、
刀装や馬で少し機動値を上げるだけで、(比較的)その恩恵を受けられるといえるでしょう。
逆に、2本目の赤線より下の区間では、(レベル+機動値)が同じ場合、
レベルが高いほうが機動実効値が高くなります。
機動値の高い刀剣や、低レベルで並の機動値の刀剣が、この領域に当てはまります。
特に極短刀は、ほとんどの場合この領域に存在します。
この領域は、
レベル補正の影響が強くなるといえるでしょう。
こんな感じで、非常に大まかに、レベル差がある場合の行動順を判断できます。
(もちろん、マップや疲労度、陣形が変わると、若干数値が変わります)
とはいえ、せっかく具体的な機動実効値を計算したので、刀剣男士の機動値をいくつかピックアップしてみましょう。
機動値 | 目安 |
173 | 極短刀最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6(全刀剣最速) |
145 | 極短刀最速, 装備上昇無 |
125 | 極短刀最低値, 装備上昇無 |
111 | 極太刀最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6 |
107 | 極脇差最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6 |
98 | 極打刀最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6 |
87 | 特短刀最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6(特刀剣最速) |
78 | 極太刀最速 (備考:極脇差最速は79) |
70 | 極大太刀最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6 / 極打刀最速 |
66 | 極刀剣中央値 |
55 | 特大太刀最速, 装備上昇込, 乱舞Lv6 / 極太刀最低値 |
48 | 特短刀最低値 / 特刀剣中央値 |
37 | 極大太刀最速 |
27 | 特大太刀最速 (備考:極大太刀最低値は26) |
13 | 特大太刀最低値 |
(上記の機動値は、すべて、特/極の、錬結完了を想定。
装備での最大上昇幅(「装備上昇込」表記)は、刀装スロット数*5, 馬+17。
乱舞レベルでの上昇幅は、乱舞Lv6で、機動値+1となる)
これらの異なる機動値間で、同じ機動実効値を実現しようとすると、以下の表のレベル(以上)が必要になります。
機動実効値 | 機動値 |
173 | 145 | 125 | 111 | 107 | 98 | 87 | 78 | 70 | 66 | 55 | 48 | 37 | 27 | 13 |
77 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 9 | 19 | 35 | 99 |
160 | 1 | 1 | 2 | 6 | 7 | 10 | 14 | 18 | 23 | 26 | 36 | 45 | 66 | 99 | - |
220 | 2 | 7 | 12 | 17 | 18 | 22 | 28 | 34 | 41 | 45 | 59 | 71 | 99 | - | - |
285 | 10 | 16 | 23 | 29 | 31 | 36 | 44 | 52 | 60 | 65 | 83 | 99 | - | - | - |
327 | 15 | 22 | 30 | 37 | 39 | 45 | 54 | 63 | 73 | 79 | 99 | - | - | - | - |
392 | 23 | 32 | 41 | 49 | 52 | 59 | 69 | 80 | 92 | 99 | - | - | - | - | - |
416 | 26 | 35 | 45 | 54 | 56 | 64 | 75 | 87 | 99 | - | - | - | - | - | - |
464 | 31 | 42 | 53 | 63 | 66 | 74 | 87 | 99 | - | - | - | - | - | - | - |
517 | 38 | 50 | 62 | 73 | 76 | 85 | 99 | - | - | - | - | - | - | - | - |
583 | 46 | 59 | 73 | 85 | 89 | 99 | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
636 | 52 | 67 | 81 | 95 | 99 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
660 | 55 | 70 | 85 | 99 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
744 | 65 | 82 | 99 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
863 | 79 | 99 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
やっぱり、刀剣乱舞はレベルでなんとかするゲームだと思います。
※1:機動実効値が同値である場合、部隊の上部に編成されている者から攻撃を行う。
※2:機動に限らず、多くのパラメータに補正がかけられる。このうち、打撃や統率は、刀種や戦場(夜戦)ごとの補正もかなり大きい。
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